オハコルテ
経営理念の浸透とブランド強化
【経営課題】
チューイチョーク株式会社は、沖縄県那覇市で5店舗展開していたoHacorteを運営し、カフェのoHacorte Bakeryとライフスタイルショップのchewi-choak homecenterを展開していた。経営理念に基づいたクリエイティブを、社内企画部門のスタッフと進めるという仕事が、当時の依頼内容だった。しかし、スタッフの定着や各ショップのマネージメントに於いて、経営理念がうまく浸透できていないことが運営上の課題だった。消費者へのoHacorteブランドの伝わり方と、サービスを提供する側の見え方との間には、実務の厳しさがあり、スタッフの成長と新事業の推進を促すことが求められた。2020年のコロナ禍により飲食事業縮小のため、oHacorte Bakeryを閉店した。現在は、少数精鋭の体制で運営しながら、スタッフ採用と育成、時代に合わせたブランド展開に取り組んでいる。
【計画・目標】
10周年を迎えるoHacorteブランドを次の10年につなげる計画として、6次化産業へ積極的に取り組み、農場から消費者まで一体となったブランドに成長させる目標から始まった。
経営理念の浸透とビジョンの共有に取り組みながら、ブランドの価値を商品とサービスによって波及させるため、持続的なクリエイティブディレクションに取り組んだ。その一つとして、ミッション・ビジョン・バリューを明確にした。社員手帳を制作し、スタッフ育成のために活用。各個人のキャリア形成に役立てることを目指した。
また、oHacorte bakeryに於いては、冷凍パンブランドとして事業転換を計画。2023年に向けて、ホテルやコンドミニアムでの提供を目標に事業を再開。コロナ禍を経て、時代に合わせたサービスや経営にも取り組みながら、ブランド価値の維持と継続に取り組んでいる。
【成果】
oHacorteは、ホームページのリニューアルによってブランドのメッセージを伝え直すことに取り組んだ。コロナ禍の影響も重なって、テイクアウトサービスを拡充。また、oHacorte内の主力商品「ヒラミーレモンケーキ」のランディングページを制作し、自社店舗以外での販売拡大を進めた。
一方で、oHacorteのフラッグシップショップだったoHacorte Bakeryの閉店にあたり、パン製造のノウハウを活かした冷凍パンの製造販売業に事業転換。冷凍食品に対する世の中のニーズに合わせ、いつでもどこでも職人が作るパンが食べられるサービスとして、ロゴデザインからホームページのディレクション、イベント出店のプロモーションなど、コンセプトを再構築することでリブランディングを行った。コロナ禍は幾つものハードルをもたらしたが、状況の変化に強い事業形態を再構築する取り組みに繋がり、次のステージに向けて事業をすすめることができた。